YouTubeの収益化条件を達成したのに、審査で「量産型のコンテンツ」と判定されてしまった。その後、YouTube Studioに表示される不承認理由が「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」に更新された。再審査請求の動画も作ったが認められず、何を直せばよいのか分からない――。
今まさに、このような状況で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
私もYouTubeの新規収益化審査に2回落ち、2回とも動画による再審査請求を行いましたが不合格でした。それでもチャンネルの内容を見直し、2026年9月2日に3回目の申請をしたところ、今度は再審査請求をする必要もなく、そのまま合格できました。
私のチャンネルで投稿しているのは、生成AIを使って制作した連続ドラマシリーズです。映像や音声などの制作にはAIを使っていますが、登場するキャラクター、ストーリー、脚本はすべて自分で考えたオリジナルです。
それでも最初の2回は、申請当時の表示で「量産型のコンテンツ」と判定されました。2026年7月には、YouTube Studioの収益化欄に表示される私の不承認理由が「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」へ更新されました。つまり私は、最終的にはこの判定が表示された状態から3回目の申請で合格したことになります。本記事では、申請までに実施した3つの対策と、どの対策が有効だった可能性が高いのかを、できるだけ正直に振り返ります。
なお、これは一つのチャンネルにおける体験談です。YouTubeから合格理由の個別説明を受けたわけではないため、「この対策をすれば必ず合格する」というものではありません。確認できた事実と、私自身の体感・推察は分けて記載します。

YouTube収益化審査に合格するまでの経緯
私が収益化審査へ申し込んだのは、合計3回です。
1回目:2026年4月30日に申請
初回の申請は2026年4月30日でした。結果は「量産型のコンテンツ」という理由で不合格です。
私は、自分のチャンネルが単純な量産動画ではなく、オリジナルのキャラクターとストーリーを持つ作品であることを説明する再審査請求動画を提出しました。しかし、再審査請求も認められませんでした。YouTube Studioに表示された次回申請可能日は1か月後でした。
2回目:2026年5月30日に申請
次に申請できるようになった2026年5月30日、2回目の審査へ申し込みました。しかし、結果は再び「量産型のコンテンツ」による不合格でした。
このときも再審査請求動画を提出しましたが、結果は変わりませんでした。2度続けて不合格となり、「AIを使っているだけで厳しく見られているのではないか」「オリジナル作品でも収益化は難しいのではないか」と不安になりました。
3回目:2026年9月2日に申請
対策を行ったうえで、2026年9月2日に3回目の申請をしました。この時点でYouTube Studioに表示されていた不承認理由は「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」です。今回は追加の説明や再審査請求をする必要もなく、ストレートで合格しました。
2回の不合格を経験しているため、合格通知を確認したときは安心したと同時に、「AIを使った動画だから一律に収益化できないわけではない」と実感しました。
YouTube Studioの不承認理由が7月に更新された
ここは誤解がないよう、私の画面で起きたことを整理しておきます。
1回目と2回目の審査に落ちた当時、YouTube Studioの収益化欄には、不承認理由として「量産型のコンテンツ」と表示されていました。その後、2026年7月に同じ収益化欄を確認すると、表示が「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」に更新されていました。これは、YouTubeの収益化ポリシーが7月に改訂されたことにより表示が自動更新されたもので、私が7月にもう一度申請して別の理由で不合格になったという意味ではありません。
そのため、本記事における正確な経緯は、「1回目と2回目は当時の表示で『量産型のコンテンツ』判定」「7月にStudio上の表示が『一般的、または繰り返しの多いコンテンツ』へ更新」「その表示が出ていた状態から9月2日の3回目の申請で合格」となります。
現在の公式ヘルプにも、「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」、「満足度の低い、または不快なコンテンツ」などの項目があります。
公式ヘルプによると、一般的・繰り返しの多いコンテンツには、テンプレートで作成されたように見えるものや、同じチャンネルの動画を数本続けて見たときに反復的だと感じられるものが含まれます。一方で、同じシリーズ形式でも、動画ごとにストーリー、焦点、コンセプトが実質的に異なり、創造的または教育的な価値があれば収益化可能な例として示されています。
また、AIの利用そのものを全面的に禁止する内容ではありません。自分で考えたユニークなキャラクターや物語をAIで視覚化することも、独自のクリエイティブな表現の例として公式ページに記載されています。
つまり、審査で見られるのは「AIを使ったかどうか」だけではなく、完成した動画に制作者自身の発想があり、動画ごとの差や視聴者にとっての価値が伝わるかどうかだと考えられます。
公式ポリシー:
3回目の申請までに行った3つの対策

対策1:同じシーンの繰り返しが目立つ動画を削除した
私が最も重要だったのではないかと考えているのが、同一動画の中で同じ映像や展開を繰り返していた動画の削除です。
具体的には、特定のセリフが何度も使われている動画や、キャラクターがこちらへ近づいてくる描写を繰り返している動画がありました。制作者としては演出の一部でも、審査する側から見ると「同じ素材や展開を反復して尺を作っている」と受け取られる可能性があります。
チャンネル全体のキャラクターや物語がオリジナルであっても、一部の動画に分かりやすい反復があると、量産感を強めてしまうかもしれません。そこで、該当する動画を残したまま説明で理解してもらおうとするのではなく、思い切って削除しました。
ただし、動画を削除すると、その動画から得ていた有効な公開動画の総再生時間などに影響する場合があります。これから同じ対応をする方は、収益化条件を引き続き満たせるか確認したうえで判断した方がよいでしょう。
対策2:ライブ配信を4本行った
次に、通常動画だけで構成されたチャンネルに人間による活動があることを示せるのではないかと考え、ライブ配信を始めました。3回目の申請までに行った配信は4本です。
ただし、ライブ配信の視聴回数はメイン動画のおよそ100分の1でした。配信そのものが収益化審査にどの程度影響したのかは分かりません。YouTubeから「ライブ配信が評価された」という説明があったわけでもないため、これは効果を確認できた必須対策ではありません。
私の結果だけを見れば、ライブ配信を始めた後に合格したのは事実です。一方で、視聴規模は小さく、後述する審査環境の変化も考えられるため、「ライブ配信をすれば通る」とまでは言えません。
対策3:チャンネルと各動画の概要欄を丁寧に書いた
チャンネルの概要欄と、個々の動画の説明文も見直しました。以前より詳しく、どのような作品なのか、動画ごとの内容や見どころが何なのかが分かるように記載し、同じテンプレート文章の使い回しは避けました。
これは審査対策として理にかなっています。公式ヘルプでも、審査担当者が重視する可能性のある要素として、動画のタイトル・サムネイル・説明などのメタデータと、チャンネルの概要欄が明記されているためです。
AI動画では、映像だけを短時間見た審査担当者に「誰が、どのような意図で作ったのか」が伝わりにくい場合があります。そこで、キャラクター、物語、脚本が自作であることや、各動画で異なる物語を描いていることが読み取れる説明を用意しました。
結局、どの対策が合格につながったのか

結論から言うと、合格につながった対策を一つに特定することはできません。YouTubeは個別の合格理由を知らせていないためです。
それでも私が優先順位をつけるなら、第一候補は「繰り返しが目立つ動画の削除」、次に「概要欄の改善」です。どちらも、現在の公式ポリシーや審査項目と直接関係しています。
ライブ配信はチャンネルの活動に幅を持たせる意味では無駄ではなかったと思いますが、効果は判断できません。視聴回数がメイン動画の100分の1ほどだったこともあり、これが決定打だったと言い切る材料はありません。
6月以降に審査が緩和された可能性について
ここからは、公式発表ではなく私個人の観測と推察です。
私は、2026年6月以降、収益化審査の運用が以前より緩やかになったのではないかと体感しています。Xを見ていると、「特に何もしていないのに収益化が戻った」という趣旨の投稿が増え、再審査に臨んだチャンネルが次々に合格しているように見えました。収益化停止後に目立った対策をせず、再申請で合格したという事例もありました。量産型と判断されやすそうに見えた猫ミーム系チャンネルでも、収益化が復活した例を確認しました。
これらを踏まえると、2回目の申請をした2026年5月30日は、審査が特に厳しい時期の終盤だった可能性があります。そして私のチャンネルも、ライブ配信まで行わなくても、問題になりそうな動画の整理と説明文の改善だけで合格できた可能性はあります。
ただし、Xで見かけた報告は各投稿者の自己申告であり、チャンネル内部の変更内容や審査理由をすべて確認できるわけではありません。また、YouTubeが「6月から審査を緩和した」と公式に発表した事実を私が確認したわけでもありません。そのため、本記事ではあくまで状況から考えた仮説として扱います。
AI動画は「満足度の低い、不快なコンテンツ」にも注意

2026年8月以降、主にフルAI動画のチャンネルで「満足度の低い、または不快なコンテンツ」に関連する理由で収益化停止になったという報告も目にするようになりました。私が観測した範囲では、年初から増えた「量産型のコンテンツ」に関する事例ほど多くはありませんが、自分のチャンネルも巻き込まれるのではないかと不安でした。
現在の公式ポリシーでは、視聴回数を稼ぐためだけに衝撃や驚きを与えるように設計されたもの、まとまりのある物語を構築せずに暴力や喪失などの不快なテーマを繰り返すもの、関連性のないAIクリップをつないで視聴者を驚かせるものなどが、収益化できない例として挙げられています。
一方で、一貫したストーリーがあり、ショッキングな要素だけに頼らない作品や、自分で考えたキャラクターと物語をAIで視覚化した作品は、収益化可能な例として示されています。私のチャンネルが3回目で合格したことも、フルAI動画が一律に対象外ではないことを示す一例になりました。
ここで気になるのは、自分の作品よりはるかに映像品質が高いと感じるチャンネルでも、収益化に関する問題が起きていたことです。このことから私は、単純な画質や編集技術だけではなく、何らかのセンシティブな表現が影響する場合もあるのではないかと推察しています。
たとえば、架空のモンスターが深手を負うグロテスクな場面や、凶悪なモンスターをあえて醜悪に描く場面は、物語上必要な演出になることがあります。しかし、YouTube側の判定が文脈を十分に読み取れなければ、視聴者に衝撃を与えることが主目的の映像と受け止められる可能性も否定できません。
これは私の推察であり、「モンスターの負傷描写が原因になる」と公式に示されたわけではありません。ただ、AIは現実では撮影しにくい光景を簡単に映像化できるからこそ、制作時には「ストーリー上の必然性が伝わるか」「刺激の強い場面をサムネイルや冒頭で過度に強調していないか」を確認した方が安全だと考えています。
正直、現時点では一貫したストーリーがあるかどうかの判定は、曖昧にならざるを得ないため、一律YouTubeのAIがショッキングなシーンを検出して、「この動画は”満足度の低いコンテンツ…”」と判定した時点で、現状は一律アウトになっていると感じてます。実際に私のチャンネルよりもはるかに質の高いチャンネルが被害にあっており、ショッキングなシーンだけで視聴数を稼いでいるわけではないことが見ればわかる動画なのですが…マンパワー的にYouTubeが個別に動画を見てくれることはないでしょうからね。この点は、運営さんに今後改善していってほしいです。
収益化審査に落ちた方が再申請前に確認したいこと
今回の経験から、再申請前には次の点を確認することをおすすめします。
- 再生回数の多い動画、最新動画、総再生時間の大きい動画から優先して見直す
- 同じセリフ、映像、構図、展開を一つの動画内で何度も使っていないか確認する
- 複数の動画を続けて見たとき、内容の違いが視聴者にも分かるか確認する
- 問題が明確な動画を整理する際は、収益化条件への影響も先に確認する
- チャンネル概要欄に、テーマや制作方針、自分が担当している創作部分を書く
- 動画説明欄は完全なテンプレートにせず、その動画固有の物語や見どころを書く
- AIを使っていても、キャラクター、脚本、演出など自分の創作性が伝わるようにする
- 暴力、負傷、苦痛などの刺激が強い場面は、物語上の文脈と必要性を再確認する
- 「何となく怪しい動画を全部消す」のではなく、公式ポリシーと照らして根拠を持って判断する
再審査請求をする場合は注意点もあります。YouTubeの公式案内では、再審査請求では「現在の状態のチャンネル」が評価されるため、請求前に動画を削除しないよう案内されています。動画を削除してチャンネルを改善したうえで後日の再申請を目指すのか、「判定が誤りだった」として現在の状態のまま再審査請求するのかは、分けて考える必要があります。
再審査請求の公式案内:
よくある疑問
AI動画は収益化できないのでしょうか?
AIを使ったという理由だけで、一律に収益化できないわけではありません。現在の公式ポリシーでも、独自のキャラクターや物語をAIで視覚化するコンテンツは収益化可能な例に含まれています。ただし、汎用テンプレートで大量生産された印象がある動画や、動画ごとの差がほとんどないチャンネルは対象外になり得ます。
ライブ配信をすれば再審査に通りますか?
私の場合は4本のライブ配信を行った後に合格しましたが、因果関係は確認できません。ライブ配信は必須対策とは言えず、まずは不合格理由と直接関係する動画の反復や概要欄を見直す方が優先度は高いと考えています。
不合格になったら動画をすぐ削除すべきですか?
再審査請求と再申請では考え方が異なります。再審査請求は現在のチャンネル状態を確認してもらう手続きであり、公式案内では請求前に動画を削除しないよう記載されています。改善後の再申請を選ぶ場合でも、削除によって有効な総再生時間などが減る可能性があるため、影響を確認してから判断してください。
まとめ:AIではなく、完成した作品の独自性と見え方を見直す
私は2026年4月30日と5月30日の収益化審査で、当時の表示では「量産型のコンテンツ」と判定され、再審査請求も2回とも認められませんでした。7月にYouTube Studio上の不承認理由が「一般的、または繰り返しの多いコンテンツ」へ更新された後、繰り返しが目立つ動画の削除、4本のライブ配信、チャンネルと各動画の概要欄の改善を行い、9月2日の3回目の申請で合格しました。
どれか一つが決定打だったとは断定できません。ただ、公式ポリシーと照らすと、同じシーンや展開の反復を減らし、動画ごとの違いと制作者の創作意図を分かりやすくすることは、優先して取り組む価値があります。
私のチャンネルはフルAI動画ですが、キャラクター、ストーリー、脚本はすべてオリジナルです。AIはあくまで表現するための道具であり、大切なのは完成した作品が大量生産のテンプレートに見えないこと、そして視聴者が楽しめる一貫した物語と独自性があることだと感じました。
2回不合格になっても、チャンネルを見直したことで3回目に合格できました。現在収益化停止や審査不合格で悩んでいる方も、AIの使用そのものを諦める前に、審査する側からチャンネルがどう見えるかを一度丁寧に確認してみてください。

